垂水英司
垂水英司
今回の村田先生のお話を伺って、〈公害〉という言葉が、まるで歴史上の言葉になっているかのごとき現状への警鐘のように感じました。私は1963年大学を卒業したのですが、当時「公害」は、新たに登場した、社会問題や社会運動の極めて象徴的で熱っぽい社会現象となっていたように思います。今、公害という言葉は、当時のような熱気をもって使わなくなった。しかし、解決したのではないし、現代の問題に多様に繋がっている深刻な課題であり続けていることを忘れてはならない。そんなメッセージを感じました。
垂水英司