池田昌博
池田昌博
経済同友会の終身名誉幹事だった品川正治。実は、遠縁にあたり、ご子孫の方と交流したことがある。損保業界(現:損保ジャパン)での大重鎮で、著書も読ませていただいた。平和への思いは人一倍で、下級兵としての戦場体験からか、経済人として「軍需で安直に儲けようとする発想がいけないのです」とも語っていた。
日経新聞が「大機小機」というコラムで武器輸出解禁に対して異論を唱えたが、ようやく朝日新聞も「軍需景気の異様」という解説記事を掲載した。軍需関連の株価が上昇しているらしい。
かつて宮澤喜一元首相は「我が国は兵器を輸出して金を稼ぐほど落ちぶれていない」と国会で答弁していたという。 私の国防論は、決して夢想家でもない現実派であると自負しているが、輸出された兵器の行方を考えると、今回の輸出解禁の流れは納得できない。罪もない子供たちの悲惨な姿が目線あるのであろうか。
ベトナム戦争時にソニー製のテレビカメラが兵器に流用されたことが報道され、大問題となったが、その比ではない。共同通信(3月7日、8日)の調査によると防衛装備品の輸出ルール緩和によって殺傷能力のある武器輸出を「認めるべきではない」が56.6%で、「認めるべきだ」の36.9%を上回った。