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御挨拶

創立60周年の御挨拶

2007/9
財団法人 統計研究会
会 長 篠原三代平
理事長 宮川 公男

拝啓 爽秋の候ますますご清栄のことと心よりお喜び申し上げます。 平素は、統計研究会の調査研究活動にご理解とご支援を賜りまして、 誠にありがたく厚く御礼申し上げます。

さて、統計研究会は第二次大戦後間もない1947年(昭和22年)に、 戦後の日本の復興計画には統計の整備が急務であるという国家的要請に 民間ベースで協力貢献する主旨で戦後第1号の財団法人として設立されて以来、 単に統計関連の問題に限らず、経済社会のより広範な問題領域の調査研究活動に従事し、 公益法人としての役割を果たして参りましたが、 お陰様で本年10月1日に創立60周年を迎えることに相成りました。 これも偏に皆様のご支援の賜とあらためて衷心より感謝申し上げます。

弊財団と致しましては、創立60周年の機会に、これまでの活動を総括し、 下記の通り、アンケート調査・シンポジウム・記念出版等の記念事業を計画致しております。

(1)アンケート「シナリオ2019 ― フューチャー・サプライズ」の実施

かつて、統計研究会の創立50周年の際には、1997年にも2025年を想定年次として 類似の趣旨のアンケート調査を行い、 それにもとづいて『 2025年の世界と日本 』を刊行(東洋経済新報社、1998年)、ご好評を頂きました。

その後10年経過し、時代変化が一段と加速し、人口、食料、地球環境、エネルギー問題、テロ問題など 困難な諸問題が複雑な相互連関を持って出現し、深刻度合いを強めている傾向を踏まえ、 今回は調査研究プロジェクト「 シナリオ2019 ―フューチャー・サプライズ 」を進めています。

これは10年余ばかり後の2020年頃を想定して、日本および世界において、 政治、経済、社会、文化、環境などのいろいろな分野で、 それまでにおこるかも知れない、人々を驚かすような大きな出来事を想定し、 その可能性をどう考えるかというアンケート調査をベースとしたものです。 アンケートをお願いした方々は、統計研究会の個人会員をはじめ各界の有識者の方々で、 本年4〜7月にアンケートを実施しました。 現在、アンケート結果を集計中です。アンケート結果については各専門家のコメントを添え今回も、 東洋経済新報社より刊行いたしますので、是非、ご一読いただければと存じます。 また、一部テーマについては記念シンポジウムでとりあげる予定です。

(2)創立60周年記念シンポジウム及び祝賀会の開催

創立60周年を記念して、来たる2007年11月27日(火)、 如水会館にて、『創立60周年記念シンポジウム及び祝賀会』 を開催いたします。

記念シンポジウムでは、上記将来予測アンケート並びに雑誌「学際」の 特集テーマの中から数テーマを選んで、21世紀を考えるための記念講演会や パネルディスカッションを実施いたします。候補テーマ以下の通りです。 テーマ、講師など詳細が確定次第、当HPでアナウンスすると共に、別途ご案内申し上げます。

  • 世界の貧困〜人類は貧困を克服できるか
  • 環境・資源・エネルギーはどうなるか
  • 日本のインフラを総点検する
  • 21世紀の景気循環はどうなるか
  • 江戸時代を再考する

上記記念シンポジウム終了時には、祝賀会を実施し、記念事業にご支援いただいた 関係者をお招きするとともに、参加者に記念出版物の一部を進呈し謝意を表させていただきます。

(3)記念出版物の刊行

関係研究員ないし研究グループによる記念出版を実施いたします。

  • シナリオ2019−日本と世界の近未来を読む(東洋経済新報社)
  • エコノミストの群像60年(篠原三代平、東洋経済新報社)
  • 統計学でリスクと向き合う(宮川公男、東洋経済新報社)
  • ニュー・パブリック・マネジメント(宮川公男・山本清、有斐閣)
  • 世界の貧困〜人類は貧困を克服できるか(下村恭民他、勁草書房)
  • 金融システムの制度設計〜日本の経験を中心に(小川英治・福田慎一他、東大出版会)
  • 統計行政改革(美添泰人、舟岡史雄、日本経済新聞社)
  • 統計研究会創立60周年記念文集(統計研究会)
  • 機関紙「Eco−Forum」60周年記念特集号(統計研究会)
「Eco−Forum」60周年記念特集号の目次
特集に寄せて 宮川 公男
古典を読み、今を照ら
―ポラニーの視点から眺めた日本の社会経済―
篠塚 英子
貧困の視点から社会科学を再検討する
―「貧困の学際的研究会」の5年間―
下村 恭民
市民社会の変化とソーシャル・キャピタル 稲葉 陽二
社会システムデザインの試み 田尾 陽一
NPMとガバナンス論 山本 清
現代金融経済研究に取り組んで 小川 英治
エネルギーの計量における課題 山地 憲治
統計学は難しくない ―身辺の統計学― その24 宮川 公男

皆様のご協力、ご参加を心からお願い申し上げます。
  敬具

小史

統計研究会小史

設立前史

戦後のわが国の復興には統計制度の整備が必要という時代的要請に応えるために 内閣審議室に設けられた統計研究会(当初は統計懇談会)は、社会経済統計の体系づくりに参画し、 政策の推進に寄与した。 経済安定本部設置後に同本部に引き継がれた後、より自由な立場で一層活発な活動を展開するために、 同本部その他の官民機関の後援のもとに民営化されることになった。

財団法人設立から現在まで

1947年(昭和22年) 10月1日 財団法人統計研究会設立。 当時の片山哲内閣総理大臣より「統委事指令第1号」をもって設立認可。 初代理事長中山伊知郎一橋大学教授。日本生命の出捐により基本財産30万円。 事務所は東京都中央区日本橋江戸橋の日本生命本社内の一室に置かれた。

出来事
1952年(S27)
事務所移転(港区芝田村町日本生命田村町ビル)
行政機構改革により行政管理庁が主務官庁となる。
1957年(S32)
創立10周年
1961年(S36)
関連学会の事務局業務開始(現在日本経済学会、日本計画行政学会、日本財政学会)
1967年(S42)
創立20周年
1977年(S52)
事務所移転(港区新橋1丁目日本生命新橋ビル)
創立30周年
1980年(S55)
理事長篠原三代平
1981年(S56)
「研究会員制度」発足
1984年(S59)
行政機構改革により総務省統計局が主務官庁となる。
1987年(S62)
創立40周年
1992年(S67)
理事長宮川公男
1997年(H9)
創立50周年
国際シンポジウム「日本における規制緩和の推進」
記念講演会とパネル「21世紀の日本はどうなるか」
2007年(H19)
10月1日
創立60周年

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